暖房の効きは表面温度によって違う
暖房しても寒い家と寒くない家。
違うのは、室温ではなく表面温度
室温が同じでも、壁や床の表面温度が違うと体感温度が変わります。
表面温度の違いは、断熱性能の違いです。
暖房であたためた空気は上へ逃げ、床下から冷たい空気が入ってきてしまいます。
窓面や床からは冷たさが伝わってきます。
壁や床の温度を比較してみると
室温はかわりませんが、体感の快適性が全く違っていました。
冬足元が冷たい理由
- 窓から入る冷気が床におりてきているから
- 壁と床との間から冷気が入ってきているから
- 床の断熱性能が低いから
床下収納庫や点検口などから床下をのぞいてみると・・・
床下はこんな様子かも。
床の冷たさでお悩みの場合は、床下の断熱チェックをお薦めします。
床の断熱性の低さも原因です。
クーラーの効果は表面温度によって違う
天井裏はこんな様子かも
冷房しても「暑い家」と「冷房が効く家」の違いは、表面温度
※天井表面温度は旭ファイバーグラス 測定値より。
天井に断熱材が無い家と省エネ基準レベルの天井断熱が有る家との比較。
暑い家は天井表面、壁面が暑くなっており、クーラーをかけても暑いままです。
27℃設定でエアコンを使用した場合の天井表面温度です。
天井断熱リフォーム効果の例
断熱リフォームで、クーラーが効くようになりました。
27℃設定でクーラーをつけたとき
リフォーム前は、室温がクーラーをかけても30℃くらいでしたが、リフォーム後はクーラーがきき、室温が約27℃になりました。
床の断熱リフォーム例
床の断熱リフォームの一例です。建物条件などで温度は異なります。
断熱リフォーム減税・補助金制度
断熱リフォームを考えた際に気になるのが費用です。
断熱リフォームには断熱リフォーム減税・補助金制度がありますので、活用して賢く断熱リフォームをしましょう!
住宅の省エネルギー改修税制
住宅ローン減税
- 全ての居室の窓を断熱化+天井、床、壁の工事
- 改修部位が、省エネ基準となること
- 30万円を超える工事であること
固定資産税減税
- 窓の改修(1以上)必須
- 床、壁、天井 いずれか一部位以上の工事
- 30万円を超える工事であること
省エネ改修支援事業
50万円を上限に、費用の3分の1を国が支援
- 窓の工事 必須
- 壁、床、天井の断熱工事 または 高効率空調、給湯などの設置で10%以上省エネとなる工事